看護師の平均年収は、令和4年の厚生労働省による統計調査の結果、約508万円です。この金額には夜勤手当などのさまざまな手当も含まれており、平均年齢は40.7歳、給与は約35万円、ボーナスは約86万円となります。医療従事者の年収としては低めの部類にあたり、例えば薬剤師の場合は平均年収が約583万円で、約75万円の差があります。
より詳しく看護師の年収について見ていくと、その額は看護師としての経験を重ねていくごとに上がっていきます。
まず年齢別に比べてみると、男性の場合は50歳から54歳の時、女性の場合は55歳から59歳の時がピークとなり、男性は約600万円、女性は約582万円になります。給与も同様に上がっていき、男女ともに大体60歳以降になると下降していきます。一番給与額の伸びが良くないのは20代後半から30代で、これは結婚や子育てなどの影響が出るためです。
次に経験年数で比べると、看護師になりたての年は、男性約304万円・女性約315万円です。その後、1年から4年までは男性約418万円・女性約409万円、5年から9年では男性約464万円・女性約443万円、10年から14年になると男性約523万円・女性約460万円となります。そして15年以上になると、男性約538万円・女性約522万円となり、男性は経験年数が10年から14年の時、女性は15年以上で年収500万円以上となることが多いようです。
この他にも、職場の規模の大きさや地域差でも年収には差があり、職場の規模は大きいほど、また首都圏や大阪といった都市部の方が地方よりも平均年収は高い傾向があります。ぜひ参考にしてみてください。